結論としては、収入の量、得方によってかなり幸福度が変わってくるということがわかりました。
■目次
そもそも収入による幸福の「持続性は低い」
幸福度を考える上で、地位財と非地位財という考え方があります。
代表的な例は、所得、社会的地位、物的財等
代表的な例は、健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情等
地位財の持続性は低く、非地位財の持続性は高い
地位財は人間の生存競争のために必要
ついつい「少しでも年収を上げたい」という思考に陥りがち。あくまで収入による地位財は幸福度の持続性が低い特性がることを覚えておきましょう。
収入と幸福度は「ある時点から比例しなくなる」
年収800万円までは比例する
収入には限界効用の逓減があります。なんかむずかしい話に聞こえますが限界効用とは、1杯目のビールはうまいが、3杯目のビールは1杯目ほど美味しくない、やがて惰性になっていくいう話です。
- 単身の場合、年収800万円までは収入と幸福度が比例する
- 家族の場合は、年収1500万円までは幸福度が比例する
- 資産においては1億円を超えると幸福度が上がらなくなる
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資産1億は富裕層の入り口でもある
野村総研の定義では資産1億円以上が富裕層。それは日本人の平均収入以上を不労所得で得られる金額の基準が1億円からだからです。今の日本人の平均的な勤労者の所得は、300万円台くらいです。
マクロ経済的に言えば、金融商品や不動産、企業への投資などすべての資産、総資産、国富と定義されている資本からのリターンを計算すると、だいたい約3.3%くらいです。資本を平均3%で運用できるとすると、1億円のお金があれば、年間300万円の不労所得を手に入れることができます。
「安定収入の額」が上がると幸福度はあがる
経済全体の向上や悪化の程度は人間の幸福度にそれほど影響しないが、個人にとっての安定収入の額が上がると幸福度は高まることを発見した
例えばボーナスで100万円もらってもあまり幸福度はあがりませんが、じりじりと安定した収入が上がっていくことは幸福につながります。
本ブログでも投資運用の本丸に連続増配株を置いているのは、配当は安定しており増えていくことに一番の理由があります。
仕事で疲れた木曜日の朝
ふとやってくる『配当金入金通知』だけが、何度でもぼくを甦らせてくれるんだ...ありがとうありがとう...
早退してぇ
— こびと株.com (@kobito_kabu) August 28, 2019
最近、事あるごとに配当金という収入があって本当に良かったと心から思います。もう1つの生き方が出来る、いつでも今のムラ社会から脱却できる、そう考えるハードルを著しく下げてくれる本当に心強い存在です。4年かけて積み上げてきて、本当に良かった。配当金の積み上げは、やはり良いと思います。
— 三菱サラリーマン@FIRE (@FREETONSHA) July 18, 2019
誰もが知るあの富豪も配当が楽しみだった
「私のたった一つの楽しみをご存知ですか?それは配当が配達されてくるのを見ることです。」
by ジョン・D・ロックフェラー
総資産45兆円を保持していたと噂される歴代最強クラスの富豪でも、安定収入は強力な精神安定剤になっていたという事実はここから読み解けますね。
収入は「分散」されていることが大事
小さな定期収入を複数得ることも重要です。会社員にせよ、フリーランスにせよ、1社依存型だと不景気で給料を減らします、契約を切りますと言われても対応できない。交渉力もつかない。クライアント、上司の機嫌等に人生を振り回される可能性があるので、どんな時も家計の状況を悪化させないために、収入を複数持つというポイントは大事。
「自分が欲しいものを見極める」ことが大事
人間の幸福度を決めるカギは、何を持っているかというよりは、「自分が欲しいものを買う能力」が自分にあるかどうか
僕も昔はポルシェに乗って、六本木に住んで...みたいなことに憧れていた時期がありました。でも近しい体験をして、あぁ、これは別に自分が本当に欲しいものじゃないんだと理解できました。今は家族との時間や、静かで緑の多い地域を好みます。
画一的な幸福像に惑わされるのではなく、自分自身の欲しい物を見極め、その達成を目指した方が幸福度があがるようです。
まとめ:目指す姿
- 自身の年収は800万円を上限として目指す
- 世帯年収で1500万円を上限として目指す
- 金融資本は1億円を上限として目指す
- 現状のサラリーマン1本足打法から脱却する
- 分散型収入(サラリーマン・ブログ・株配当・不動産収入)800万を目指す
- 非地位財、特に健康や家族を強化することを念頭に置き行動する
- 自分が達成したい生活・欲しい物をまとめる
みなさまの、お金と幸福につながりましたら幸いです!