【米国株】為替リスクを考える【1ドル80円で設計】

過去の僕
米国増配株の魅力はわかったけど、為替リスクがこわい...
過去の僕
結局は円で暮らすしなぁ...やっぱ米国株やめておこうかなぁ...

結論としては、円高リスクはあるものの下限を見極めておけば配当によるセミリタイアには問題ない!という結論にいたりました。

インカム戦略における「リスク」とは

リスクはどんな投資戦略をとるかによって大きく異なります。前提として僕のゴールはこれ。

連続増配株配当による”自分ベーシックインカム”を早期に確立し経済的自由を獲得する事で、”自分らしい生き方”を実現する

そして具体的に必要な3本の柱はこれ。

  1. 転職・副業:投資元本を最大化する
  2. 倹約:固定費を下げ元本をつくる
  3. 投資:安定したCFを得る(投資収入>生活コストを目指す)

つまり米国株投資配当における僕にとってのリスクとは、以下の2点です。

  1. 円高により円ベースでインカムが減る
  2. 円高により円ベースで含み損を抱える

検証していきましょう。

①配当収入が円ベースで目減りする

円高の影響を受ける

Shutterstock 440297845

例えば月1,000$の配当を得ていたとしましょう。1ドル100円だと1,000$×100円で10万円の配当収入になります。ベーシックインカムとしては悪くない数字です。

しかし急激な円高が進み1ドル80円になったとしましょう。そうすると同じ1000$の配当収入でも、1,000×80で8万円の配当収入なってしまいます。これがインカム戦略における為替リスクです。

ドル円は80円までは見ておいた方がよい

ドル/円レート:1990年〜推移

Imggraph

    そもそも米国株は為替リスクはあるものの、人口増加、市場の拡大、圧倒的な増配銘柄の多さ、株主還元の姿勢、グローバルエクセレントカンパニーの多さなど圧倒的な魅力があり米国株に投資しています。

    そのため円高になるリスクを織り込んだ上で設計することをおすすめします。

    こちらのサイトから1960年から現在までの超長期ドル円レートをお借りして紹介します。

    • 1995年:バブル崩壊:1ドル=80円
    • 2008年:リーマンショック:1ドル=87円
    • 2011年:東日本大震災:1ドル=76円(戦後史上最高値)

    つまりインカムのみで生活する場合、1ドル80円でも生活できるように設計することが重要です。

    ②円ベースで含み損を抱えることになる

    Shutterstock 275630837

    円高で元本が含み損を抱える

    2つめのリスクは、円ベースで含み損を抱えることになることです。例えば1ドル100円の米国株を購入したとしましょう。その後1ドル80円の円高になったとすると...-20%の含み損となります。

    円高株安のダブルパンチで半値以下になる可能性

    加えて円高局面では、経済危機も同時に起こることが多い。例えば1ドル100円から80円になり、株価も併せて20%下落したとします。

    そうすると円高と株価下落のダブルパンチで100ドル×80%(円高)×80%(株安)で元本評価64ドルとなり、含み損は-36%になります。経済危機時の下落は元本自体が半分になるケースもあることは認識しておくべきです。

    リーマンショック時の下落幅
    • NYダウ:-53%(最高値更新まで約3年9ヶ月)
    • S&P500:-53%(最高値更新まで約4年2ヶ月)
    • KO:-42%(最高値更新まで約1年9ヶ月)
    • JNJ:-36%(最高値更新まで約3年10ヶ月)

    参考:暴落だって意外と平気!リーマンショックで強さを見せた銘柄たち

    為替リスクの対処法

    Shutterstock 675110980

    投資戦略を明確に持つ

    • 短期ではなく超長期の売買スタンス
    • キャピタルゲインではなくインカムゲインを重視する
    • 人気や株価ではなく、収益力や増配実績で選ぶ
    • ハイテクグロースではなく、ディフェンシブセクターから選ぶ

    このように投資を始める前に、自分の戦略を固めておくことが重要です。

    半値になっても、喜んで買い増しできる銘柄を買う

    どれだけ優れた銘柄に投資したとしても、長期で保有すれば10年に1度くらいは半値になるものです。

    こちらはバフェット太郎さんの記事から引用させて頂きます。

    事実、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.A)の株価は過去46年間で40~60%級の暴落が4回あり、コカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)といった優良ディフェンシブ銘柄でさえ、80年以降の38年間で40%以上暴落した時期がそれぞれ3回ありました

    出典:どんな優良株でも半値になったりするもの。しかし、それこそが富の源泉だ!

    1. 暴落は必ず来ると諦める
    2. 暴落時に手放さない握力が大事
    3. 握力は銘柄を自分で調べる事で高まる
    4. 暴落時の再投資こそが富の源泉と心得る

    まとめ

    Shutterstock 450844810
    1. 円高により>配当が円ベースで目減りする
    2. 元本は、米株安と円高によりダブルパンチで含み損を抱える
    3. 配当でリタイアするなら、1ドル80円でも暮らせる設計が安泰
    4. 増配配当戦略においては、元本の含み損は極論関係ない
    5. 優良銘柄株価はリーマン級で3,4年後目処に高値を回復している
    6. 10年に1度は、元本が半分になってしまうぐらいの暴落が起きる
    7. 暴落時にホールドし買いますためには、戦略と個別銘柄調査が必要
    8. 暴落時の買い増しこそが、富の源泉

    みなさまの投資のお役に立てたなら幸いです!

未分類

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。