今日はABBVの分析を行います。結論から言うとリスクをとって買いました。
※2019/07/04時点での情報です。
■目次
結論:約15万円をNISA枠で買いました
- 取得株数:30株
- 取得単価:73.43$
- 総取得単価:73.43$
- 配当利回り(税引前):5.78%
アッヴィ(ABBV)とは
基礎情報
- ヘルスケアセクターに属する増配46年の配当貴族銘柄
- 2013年にアボット(ABT)から分社化
- 主力製品は「ヒュミラ」、収益力は非常に高く売上の6割を占める
- 但しヒュミラは2016年末に特許切れしており、代替医薬品の脅威にさらされている
- アラガン買収により、先行き不透明、財務悪化件等を背景に株価急落中
【財務分析】稼ぐ力は非常に高い
売上・営業CF・純利益はきれいな右肩あがり
- 売上は年々増えているか YES
- 純利益は年々増えているか YES
- 営業CFは年々増えているか YES
- 営業CFは純利益より大きいか YES
高い営業CFマージン
- 直近営業CF比率は15%〜35%以上あるか YES
- 10年平均営業CF比率は15%〜35%以上あるか YES
- 営業CFマージンは上昇傾向になるか YES
EPSはバラつきがあるが増加傾向
- EPSは増加傾向か YES
- EPSは安定増加か NO
- EPSの伸びに従って配当は増加傾向か YES
【株主還元分析】非常に積極的な姿勢
連続増配実績は46年の配当貴族
- 連続配当年数:46年(ABT分社前含)
- 連続増配50年以上の配当王か? NO ※残り4年で配当王
- 連続増配25年以上の配当貴族か? OK
総還元性向は8.09%と高い
増配率は5年平均で18%
経済的な堀はあるか
アッヴィの主力製品である、ヒュミラの「経済的な堀」に関しては、こちらの記事が非常に参考になりました。要点のみ簡単に紹介します。
結論としては、ヒュミラに関してははむこう3年は問題なし。またその先もアラガン買収により稼ぎ続けるだろうと見立てました。
ヘルスケアセクターの参入障壁は高い
- 前提としてヘルスケアセクターの参入障壁は非常に高い
- 人命に関わるため、規制が激しく莫大な開発資金が必要
バイオ医薬品は簡単にマネして作れない
- 通常の医薬品と、バイオ薬(ヒュミラ)では後発薬の開発難易度は大きく異なる
- 通常の薬品は、保険会社等の力も働きすぐにジェネリック医薬品に切り替わる
- バイオ医薬品のような高分子で複雑な薬剤の場合、同じ分子構造で作るのは極めて困難
- バイオ医薬品の特許が切れたとしても、製造方法(高度なバイオテクノロジー)が公開されるわけではない
代替できるかの証明に、少なくとも5年以上はかかる
- ヒュミラの期限は2016年に失効しているが、以降も売上は上昇している
- 医療機関はデータ(論文・実験・実績)が豊富にないと、をすぐに導入できない
- バイオシミラー薬品は、現罪には異なる薬剤のため新薬同等の審査が必要
- データを揃えるには5年は必要なため、少なくとも5年は優位性が続く
アラガン買収により、配当貴族へ挑戦
ヒュミラへの依存度は売上の60%から40%に減少
超強力な営業キャッシュフロー
今後も株主還元に対する積極姿勢は変わらない
なお
二期連続赤字のアラガンに関する整理はこちらの記事が秀逸です。
将来分析
- 増配率は2023年までは10%と仮定する
- ヒュミラ特許切れの影響を受け2024年以降は5%と仮定する
- 取得単価は$74.23
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